複業はチームで稼げ。
働き方改革、副業元年と言うが複数の業務も持つのは大変である。
一人で全ての業務をするには限界がある。もちろん時間を切り売りする副業であれば、その時間だけ我慢をすれば良いのだが。
開発・製造・販売を一人でするのは思いの他大変である。
そんな時、2年振りに元同僚Aから電話が。
「〇〇500個作れない?」と。その商品の経済ロットは3,000~5,000個。1,000個なら無理を言って作ってくれるOEM先もあるかも知れないがあまり良い顔はしない。
500個・・・少なすぎで何処も受けてくれない。そして元同僚Bにも連絡を取り依頼をしたようだが製造を請け負ってくれるところはなかったようだ。
その話を聞き、ラインのグループを設定し情報の共有をした。
「500個程度なら自分達で作ってしまうか!」一人では絶対にしない判断も3人いればできそうな気がする。
まず前職のポジショニング
元同僚A 営業、商品企画、インストラクター
元同僚B 開発、品質管理、法務
私 SCM、生産管理、事業企画
そこそこの業務分担ができるメンバーだったのである。
作る商品は決まった!元同僚Bが開発に取り掛かり、私が必要な原材料を集める。元同僚Aはクライアントとの窓口になり営業的な役割をした。
設計が決まると製造する場所が必要になる。知人に片っ端から連絡し場所を借りた。また原材料を運ぶのにレンタカーを調達し、必要な備品はアマゾンで手配。
画像ソフトが必要になればキンコーズに走り、滞在時間30分でデータの作成。
複業なので皆他の仕事の合間に行う。
一人では到底できない作業量でも3人で分担すれば普通にできてしまう。
何より一番のメリットは元同僚という事でお互いのスキルや癖などを理解していると言うことだ。
もちろん利益が3等分なので分け前は減ってしまう。しかしこの案件が一人なら到底できなかっただろう。
月産1000個までは週末に生産し、1000個を超えればOEM会社に振ってしまう。そうすれば伝票ビジネスなので時間が空く。時間が空けば次の新商品に取り掛かれば良い。
作業時間は1日(500個)。開発、や購買に費やした時間を考えても一人20時間程度だろう。時給にすれば数千円だがサラリーマンの時給よりは高い。何よりリピート生産がうまく入れば新卒程度の月給は得られるのではないか。
クラウドソーシングなどを使えば作業を外注化できるが、気心の知れたメンバーと作業をするのは何かと楽しいもんだ。