パラレルキャリア
自己紹介の時に話せるネタがどれくらいあるだろうか?
会社員であれば大抵が勤め先の名前を出す。
海外では「それは勤め先で、お前は何をしているんだ?」と必ず聞かれる。
営業なのか、企画なのか、専門職なのか、勤め先よりも職業として聞かれるのだ。
定年退職した後は何を語れば良いのだろう。
異業種交流会なので勤め先を言うと社名を知っている人は話やすいのだが、知らない人には何から説明すれば良いか分からない場合がある。特に一般的でない商品やサービスを提供している時は難しい。
そして相手に興味のない職種だと気まずい空気が・・・
医師・弁護士・会計士や〇〇家と呼ばれるような士業だと相手もイメージし易いのだろうが、会社員は業種・職種が多様で相手に伝わらない事が多い。
反面、「会社員の傍らバンド活動をしてます」とか「陶芸をしてます」と趣味の方にフォーカスすると話が弾む。
もちろん趣味で無くても地域社会の貢献や、ボランディア活動でも構わない。職業以外のキャリアの方が興味を持って貰えるのだ。
会社員のキャリアはその会社でしか活用できない場合が多い。同業他社への転職であればキャリアを活かす事は出来るが、全くの異業種であれば今までのキャリアは無いに等しい。
その点、職業以外のキャリアはずっと続ける事が出来る。5年、10年と続ければプロとして活動できるようになるかもしれない。
なにより、会社以外のコミュニティを持てる事が一番大きい。
会社だけに依存すると、転職や倒産・定年退職後に誰一人として交流を持つ人が居なくなってしまう。
仕事以外のキャリアを持つ事により、新しいコミュニティが出来、異業種の方々との触れ合いも多くなる。それは新しい価値観や情報を得る事ができ、もしかすると会社の仕事にもメリットを生むかも知れない。
1つの場所や価値観に捕らわれず、沢山のキャリアを持つことが人生を楽しくするのだ。