何をするかより誰とするか
昔、社員旅行で行った場所がある。
南国のリゾート地。しかし1mmも楽しく無かった。 旅費も会社が持ち、それなりに良いホテルだったのに・・・
数年後、同じ場所に家族で行く事になった。
正直あまり乗り気では無かったが、予算・日程を考慮ししぶしぶ行く事となった。
しかしあんなに楽しくなった同じ場所なのに、「凄く楽しい!」
泊ったホテルもグレードダウン、食事もフードコート、オプショナルツアーも無く、プールで泳ぐか買い物に行くしかないのに凄く楽しかったのである。
「結婚って良いですか?」と聞かれる事があるが、それも結局は誰とするかが重要である。
好きな人と結婚すれば良いが、嫌いな人との結婚は地獄だ。そもそも嫌いな人とは結婚しないか・・・
ビジネスでも同じ事が言える。
一件素晴らしビジネスモデルに思えても、一緒にする人間によって成功確率は大きく変わる。
ビジョンを共有し、信頼しあえるパートナーであればどんなビジネスを選択しても成功する可能性はある。逆にどんなに優秀な人間でも嫌いな人間と仕事をする事はかなりしんどい。
職場の悩みでも多くを占めるのは人間関係だろう。例え劣悪な環境でも人間関係が良ければ乗り越えられる事もある。
どんなに高級な食事でも嫌いな人間と食べれば美味しくないし、居酒屋でも好きな人との食事は楽しく美味しいものだ。
お金を稼ぐのも好きな人達と楽しい時間を過ごす為の手段でしかない。
なのにお金を稼ぐ事が目的になり、周りの人達を犠牲にするのは本末転倒である。
1人で出来る仕事なんて本来無い。1人で物を作ったり、文章を書いたりしても、その商品を買う人が居て初めてビジネスとして成り立つのである。仕入れ先、パートーナー、顧客に恵まれなればどんなに優れたビジネスモデルも成り立たないのだ。