鶏が先か卵が先か
「忙しくなったら人を雇う」といって忙しくなった人を見たことがない。
潜在意識で人を雇う気が無いと無意識に業務を制限しているのである。もはや自分一人で出来る業務内容・業務量になっているので仕事が増える事もなく、事業は停滞・下降しかない。
社長ながら荷物の梱包・発送を自分でし、手書きで送り状を記入している。10件も超えるとさすがに時間が掛かり、仕事をした気になっている。
しかも口癖は「忙しい」である。ならば人を雇うタイミングなのではないか?
運送会社のWEBシステムを導入し、送り状の印刷をPCでできるように設定すると、送り状を記入する時間が圧倒的に短縮できた。発送に掛かる時間が短縮され、空いた時間に彼がし始めた事は手作業のサンプル作り。台紙をPCのプリンターで印刷し、丁寧にハサミで切って商品を詰める・・・
そしてまた口癖の「忙しい」を連呼するのである。
「人を雇うか業者に出せば」の一言に「お金が掛かるから」とチマチマと自作満足度を日々上げている。
この場合、自分自身で何をすべきかが分かっていない場合が多い。
空いた時間で本来しなければいけないのは知識労働である。何かを創造する仕事、営業活動、金策等、自社(自分)以外にして貰えない仕事をしなければならない。
誰でも出来る仕事なら、人にやらせば良い。だから本当は忙しくないのである。
忙しくなったら人を雇うのか、忙しく成る為に人を雇うのか。
鶏が先か、卵が先か・・・・